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開発・導入実績一覧

旧AS/400から最新 IBM I シリーズへの移行

2019.10.28

SI事業

背景と問題点

大手食品加工業様で現在も稼働している旧AS400から最新のIBM iシリーズへ移行するプロジェクトのリーダをしています。
お客様は、ハードウェア、ソフトウェア両面の更新が滞っており、下記のような問題を抱えていました。
・メーカーの保守サポートが終了しており、ハードウェアに障害が発生した際にサポートが受けられない。
・稼働中のシステムは別会社が保守サービスを行っているが、システムを構築時に使用した特殊言語ソフトが古く、保守サービスの継続が困難になっている。
・外部サーバーとのデータ連携で使用しているソフトウェアのバージョンも古く業務の拡張や変更ができない。

弊社の提案

当社はお客様の基幹系システムの構築を担当しており、その際に新しいIBMiの導入支援をさせていただきました。
新しいIBMiは能力が高く、記憶容量も余裕があり、試算したところ、旧AS400で稼働するシステムの全量を移行しても許容できると判明したため、お客様の抱える問題の解決策として提案活動を行い、受注に至りました。
現在は現状分析~要件定義~基本設計まで完了しており、2020年末の本番稼働に向けて詳細設計を実施中です。

期待される効果

・システムの最新化で障害が発生した場合にメーカー保守の全てのサポートが受けられる。
・古いシステムを停止することで、保守料等の維持費用を削減できる。
・新しいIBM iではデータ連携で使用するソフトウェアの最新バージョンが導入可能となる。
・古い特殊言語で作られたシステムを、一般的な言語で再構築することで保守性を上げることができる。

 

今回はシステム移行の案件ですが、基幹系システムのプログラムの変換移植を伴う移行となるので、2年近く掛かるプロジェクトです。
移行案件として所謂、「現行システムを踏襲する」というのが注意すべき点で、意外に大変です。
今まで通りに稼働することは当たり前なのですが、古いシステムの傾向として変更履歴などのドキュメントの更新や管理が不十分で、設計書とプログラムの実態とで相違が発生するケースがあり、着手してからロジックの正誤を解析して判断するといった冗長工数が生じる可能性があります。
今回も例外ではありませんでした。
しかし、入念に事前調査したうえで必要工数を勘案し、担当者様の適切なサポートを頂くことで計画通りに進捗しています。
お客様側のシステム担当者は、私より上位職の方が多く取締役とも会話します。
プロジェクトリーダーの立場として毎日新しい経験をしています。
この案件を成功させることで、プロジェクトリーダーとしてのスキルアップと、お客様への貢献と信頼関係を築いて行きたいです。